前の記事で「自分を好きになる方法」や「自分を大切にする習慣」を試してみた方は、少しずつ“心にスペースができてきた”と感じているかもしれません。
そのスペースができた時こそ、ゆっくりと 「自分を見つめ直すタイミング」 でもあります。
自分を見つめ直すというと、“過去の失敗に向き合う辛い作業”と思われがちですが、実際はまったく違います。
今の自分がどんな気持ちで、どこに立っていて、これからどう歩きたいのかを知るだけの優しいステップ。
今日は、気持ちが疲れている日でもできる「自分を見つめ直す方法」をまとめました。
→ 関連記事：「自分を大切にする方法｜心をすり減らさず生きるための小さな習慣」
1. “自分を見つめ直す”とは？｜過去を責めることではなく、今の自分を理解すること
自分を見つめ直すと聞くと、“弱い部分を見つける作業”のように感じてしまう人がいます。
でも本当はその逆で、
- 今なにを大切にしているのか
- どんなことに心が動いているのか
- 何が苦しくて、何が安心なのか
こうした “心の現在地” を知ること。
自分の状態を知っておくと、選択がしやすくなり、疲れたときに立ち止まりやすくなります。
誰かに合わせるのではなく、“自分に合ったペース”で生きるための第一歩です。
2. 1日の終わりに3つだけ書き出す｜心のモヤモヤを整えるシンプルな方法
自分を見つめ直す時、いちばんやさしい方法が「書くこと」。
ノートではなく、スマホのメモでもOK。
書くのはたった3つだけです。
① 今日うまくできたこと
大きいことじゃなくて大丈夫。
- 朝起きられた
- 仕事をひとつ終えた
- ごはんを作った
- 優しい言葉をかけられた
“できたことを拾う”ことで心が整います。
② 心が引っかかったこと
嫌だった、悲しかった、疲れた…
どんな小さなことでも大丈夫。
書くことで、自分の気持ちを受け止められるようになります。
否定せず、ただ“そうだったんだね”と見てあげる感覚で。
③ 明日、心が楽になる小さな行動
これは“目標”ではありません。
明日の自分を少し助けるための、小さくて軽い行動 のこと。
- 苦手な人の返信を急がない
- 朝いちばんに深呼吸を3回する
- 帰ったら5分だけ座る時間を作る
- SNSを見る時間を10分だけ減らす
- 家事をひとつ「今日はやらない」にする
プレッシャーも努力もいりません。
“これならできそう” をひとつだけで十分です。
3. 今の自分の価値観を知るミニチェック｜心の方向性が見えやすくなる
自分を見つめ直す時に役立つのが“価値観の棚卸し”。
難しい内容ではなく、下の質問に軽く答えるだけでOKです。
- 最近、心が動いた瞬間は？
- 誰といると安心できた？
- この1ヶ月で「違うかも」と思ったことは？
- 大切にしたい時間はどんな時間？
- なににお金や時間を使いたいと感じた？
答えが正しいかどうかではありません。
書き出してみると、「意外と私は〇〇を大切にしたいんだ」と、自分の方向性が自然に見えてきます。
4. 心が疲れた日は“やめることリスト”を作ってみる
自分を見つめ直すというと、“もっと頑張らなきゃ” と思いがちですが、実は “やめること” を決めるほうが心が軽くなります。
たとえば…
- 苦手な人に無理して合わせるのをやめる
- 完璧にやろうとするのをやめる
- 返信を急がなくてもいいと決める
- 疲れている日に、家事を全部やろうとするのをやめる
やめることは、あなたを守るための選択。
心のスペースが広がると、大切にしたいものが自然と見えてきます。
5. 過去の自分と比べない。「昨日の自分」とだけ比べればいい
自分を見つめ直すとき、やってしまいがちなのが 過去の自分との厳しい比較。
でも、時間が経てば価値観も環境も変わるもの。
比べても苦しくなるだけです。
比べるなら、
“昨日の自分” とだけ比べてみる。
- 少し休めた
- 気持ちに気づけた
- 無理をひとつやめられた
1ミリ進んでいれば十分です。
止まっているように見える日でも、休むことで力がたまっていることがあります。
6. 立ち止まると、必要なもの・手放すものが見えてくる
自分を見つめ直すと、生き方を劇的に変える必要はありません。
ただ“立ち止まる時間”をつくるだけで、
- 本当は無理していたこと
- 逆に大事にしたいのに後回しにしていたこと
- 心が疲れる原因
- 安心できる習慣
こうしたものが自然と浮かび上がってきます。
無理に答えを出さなくても大丈夫。
あなたのペースでゆっくり進めば、それで十分です。
→ 関連記事：「自分を信じる力の育て方」
まとめ｜自分を理解すると、生き方がやさしく変わっていく
自分を見つめ直すことは、自分を責める作業ではありません。
- 気持ちを書き出す
- 小さな工夫を選ぶ
- 価値観に気づく
- やめることを決める
- 昨日の自分とだけ比べる
この積み重ねが、心を整えるやさしい習慣になります。
あなたが少しでも自分に寄り添えるように、今日できることをひとつだけ選んでみてください。
